人工心臓弁(生体弁)は、どのように作られているのでしょう?

エドワーズの技術

エドワーズの人工心臓弁(牛心のう膜生体弁)は、どの弁も、熟練の社員によりひとつひとつ手作業で作られています。製品によって異なりますが、1つの人工心臓弁を作るのに、100以上もの工程を必要とします。その主な工程をご紹介します。

画像:人工心臓弁(牛心のう膜生体弁)を真上から見たところ。

人工心臓弁(牛心のう膜生体弁)を真上から見たところ。中心で3枚合わさっているそれぞれの組織が弁尖(べんせん)。3枚の弁尖が合わさって出来ています。

画像:人工心臓弁(牛心のう膜生体弁)を横から見たところ

人工心臓弁(牛心のう膜生体弁)を横から見たところ。内側を血流が通ることによって弁尖が開閉します。

画像:牛心のう膜をカットしているところ

弁尖の素材である牛心のう膜(心臓を包む膜、心膜)は、契約牧場で厳密に管理された牛から採取されます。その後牛心のう膜は洗浄を経て低温で輸送され、扱いやすい大きさにカットされます。

画像:牛心のう膜を型抜きしているところ

カットされた牛心のう膜は、弁尖の形に1枚ずつ型抜きされます。ちょうどクッキーを型抜きするようなイメージです。その後、弁尖には石灰化抑制処理*という、特別な処理が施されます。*弁尖にカルシウムなどが沈着して固くなり、劣化してしまうのを防ぐための処理。

画像:弁尖を計測しているところ

型抜きされた弁尖は一枚ずつ計測され、均一な厚さと弾性にもとづいて仕分けられます。生体弁には3枚の弁尖が使用されますが、均一な厚みと弾性を持つ3枚の弁尖を使用することで、生体弁の耐久性を高める工夫をしています。

3枚の弁尖は合金製フレームに手縫いで装着され、弁の形に整えられていきます。フレームは、「大動脈弁用人工心臓弁」「僧帽弁用人工心臓弁」など製品ごとに異なる特徴を持っており、それぞれのフレームに合わせた方法で縫い付けられていきます。この工程は十分なトレーニングと経験を積んだ社員の手によって行われます。

画像:弁尖をフレームに手縫いで装着しているところ
組み立てられた人工心臓弁は、その後複数の工程からなる厳しい品質チェックを受けます。そのチェックに合格した人工心臓弁だけが、エドワーズの製品として世界中に出荷されます。

エドワーズの人工心臓弁は、ひとりの社員が全工程を行うのではなく、工程ごとに担当を分担して製造しています。すべての人工心臓弁が高い品質に保たれるよう、社員はそれぞれ担当パートでの専門性を高め、熟練度を上げる努力を重ねています。