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私の

「伝えたい」が

動き出す

Patient interview 3

Interview

心臓手術経験者インタビュー

Mr. Shibata image

連載 #3

柴田さん(滋賀県在住)

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体育教師や水泳コーチとして多くの子どもたちを指導し、自身もバレーボールやテニスなどに熱中して活動的に過ごしてきた柴田さん。

僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けた経緯やその時の心境、そしてつらさを乗り越えた今の思いやこれからの夢などについて聞きました。

私の 伝えたい が動き出す

スポーツ指導に取り組み、

孫との時間も楽しむ

Engages in sports

私は幼いころからスポーツが大好きで、中学・高校時代はバレーボールに熱中し、その後は体育大学に進みました。卒業後も幼稚園や中学校で体育を教えながら活動的に過ごし、結婚して子育てが一段落してからは、不登校などの子どもたちを支援する適応指導教室の講師やスイミングコーチをしていました。

今は夫と 2 人暮らしですが、息子や娘が近くに住んでいて孫も 5 人います。孫とおしゃべりしたり遊んだりするのは、楽しいのはもちろん人生の励みにもなりますね。

Engages in sports

「僧帽弁閉鎖不全症」で手術

61 歳の時に、僧帽弁閉鎖不全症で、かつ心肥大もあり、緊急手術を受けました。その半年ほど前から「何となく脈が 早いな」と思いながらも、夫の病気もあって自分の体のことは後回しにしてしまっていました。受診した時には、いつ心 臓が止まってもおかしくない状態になっていました。

手術により危険な状態からは脱したものの、半年後の検査で再手術が必要と言われ、ショックで目の前が真っ暗になりました。しばらくは経過観察を続けましたが、やがて症状が進んで駅の階段を上れなくなってしまって......。

最初の手術から一年半後に受けた手術で心臓に人工弁を植え込み、 7 時間ほどかかったものの無事に成功しました。た だ、その後は精神的にきつい日々が続きました。「あんなに活発だった自分がこんなことになるなんて」という思いが頭 を駆け巡って、心がどんどん落ち込んでいってしまったのです。

overcome the hardships

周囲の支えでつらさを乗り越えられた

overcome the hardships

そんな気持ちを受け止めてくれたのが、医師や理学療法士の方々でした。弱音を吐き続ける私にとことん寄り添ってくれて、体だけでなく心の回復まで支えてもらって本当に感謝しています。おかげで少しずつ前向きな気持ちを取り戻し、やがて何かの形で社会復帰したいと思えるまでになりました。

そのようなタイミングで、知人から中学校で体育講師をしないかと誘われたんです。最初は断ったのですが、医師に「こんな話をもらったんですけど自信ないし無理ですよね」とポロッと言ったら、「大変な思いをしたからこそ伝えられることもあるんじゃないですか」と。その言葉に背中を押されて体育講師を引き受けました。自分の経験から子どもたちに伝えられることがあると考えて、「命の授業」も始めました。

中学校では特別支援学級の子どもたちの体育も受け持ちました。その子たちに伝え続けたのは、「今はつらいだろうけど、その経験があなたを強くしてくれるよ」「誰かに助けてって言っていいんだよ」ということ。私自身、心臓病を経験したからこそ、医師に助けてと言えたからこそ今があると思っています。

この経験を誰かのために役立てていきたい

Use this experience to help others

現在も体調には波があります。心臓弁膜症のほか手足の不調もあり、数か月前に足の手術をしました。でも、気持ちはとても前向きです。

50 歳を過ぎてから始めたフルートで、先日は高齢者 施設で娘と一緒にミニコンサートを開きました。皆さん が喜んでくれて、本当にうれしかったです。これからは ミニコンサートの場を広げていきたいですし、ストリー
トピアノにも挑戦したい。

また、自分の経験を伝えることで少しでも同じ病気の 方々の力になれたらと思い、心臓に病気をもつ方々が集 まる「 with Heart プロジェクト」のアンバサダーとして 活動できるよう勉強もしていきたいです。

Use this experience to help others
heart disease
heart disease

心臓病が分かるまでの時期を私の第 1 の人生だとすれ ば、第 2 の人生は手術からつらかった時期まで。それを 乗り越えた今が、第 3 の人生のスタートラインです。こ の人生では、やりたいことは「いつかできたらいいな」 ではなく「今やる」ことにしました。病気でできなく なったことよりできることに目を向けて、小さなワクワ クを積み重ねていきたいです

「せっかく病気になったんだから」と捉えて強さに変え、この経験を皆さんに伝えていきたいです。皆さんも周囲から力や助けをもらって、日々の「できること」を大事にしながら過ごしていただけたらと思います。

上記の患者さんのインタビューは、エドワーズライフサイエンスが、実際の患者さんのご経験を伺い、書き起こし、編集したものです。記載された症状や治療、治療後の生活などは個々人によって異なり、すべての方にあてはまるものではなく、また特定の治療等を推奨するものでもありません。ご自身やご家族の症状や治療について気になることがございましたら、医師にご相談ください。

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心臓手術経験者インタビュー

「動きだす、心のそばに。」

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心臓病の治療を経て、ふたたび歩み始めた方々の インタビューを

紹介しています。病気がわかった時の思いや治療の様子、心境の

変化など、心臓手術経験者の生の声をお届けします。

心臓手術経験者の声、
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holding hand
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