Story 6 Non-invasive Monitoring System 非侵襲のモニタリング、患者さんの願いに応えて

手術中、血行動態モニタリングは重要な情報を提供する。麻酔薬の影響や出血により、患者さんの状態は刻一刻と変化する。医療従事者は患者さんの体内の血液循環を常に観察して変化を迅速に読み取り、即座に対応しなければならない。

血行動態モニタリングは、心臓や血管にカテーテルを挿入する侵襲的な方法が主だ。しかし近年、手術は患者さんそれぞれの状態に合わせてより低侵襲で、患者さんの体への負担が少ないことが求められる。低侵襲手術では、モニタリングも低侵襲でなければならない。その場合循環管理の指標は血圧や尿量に限られてきたが、これらの指標では患者さんの血液循環を正確に評価するのが難しい場合もあった。

画像:指先にモニタリング製品を装着した様子

指先のカフのみでモニタリングを行う。

その課題解決として期待されるのが「非侵襲心拍出量測定装置」だ。侵襲的な処置なく、指先に装着したカフで心拍出量の測定が可能になるシステムで、2015年よりエドワーズライフサイエンスが提供を始めた。このシステムで、低侵襲手術でも従来の侵襲的なシステムと比較して遜色ないモニタリングが可能になった。

手術がより安全に行われ、術後少しでも早く普段の生活に戻れること。これは、手術を受ける患者さんやその家族の一番の願いだ。その願いを叶える一助となることが、私たちの変わらない願いなのだ。