エドワーズライフサイエンス株式会社(東京都新宿区、代表:ケイミン・ワング)は、全国50歳以上の一般の男女1,000名に対して、心臓弁膜症に関する電話調査を実施しました。(調査実施日:2011年11月23日)
調査結果によると、心臓の弁が正常に機能しなくなる病気である、心臓弁膜症注1)が疑われる自覚症状を持つ人のうち半数以上が、医師の診断を受けずに放置していることが分かりました。全体の約9割が、メディアの報道などを通じて、心臓弁膜症を認知しているにもかかわらず、「症状が気にならない」ことを主な理由に医師の診断を受けていないことが分かりました。放置されやすい症状は、「目まい」、「息切れ」、「息苦しさ」という結果となりました。
【調査結果より】
■9割が心臓弁膜症を認知。約6割が、メディアの報道で知った。
心臓弁膜症は、約9割(91.6%)が知る認知度の高い病気であることが分かりました(「名前程度は知っている(72.5%)」、「詳しく知っている(19.1%)」)。心臓弁膜症を知ったきっかけとしては、テレビ、新聞、雑誌などのメディアの報道が約6割(56.7%)を占めていることが分かりました(「テレビ、ラジオ(35.8%)」、「新聞、雑誌(19.9%)」)。心臓弁膜症については、ここ数年メディアでしばしば取り上げられ、報道されました。また最近では、著名な俳優が心臓弁膜症を発症し、手術を受けたことがニュースとなったことも、認知度向上の要因とみられます。
■半数以上が、心臓弁膜症の疑いのある「目まい」、「息切れ」などの自覚症状を放置
認知度は高い一方で、息切れ、めまい、胸の痛みなど心臓弁膜症の疑いのある自覚症状を持つと回答した人のうち、半数以上(53.7%)が、医師の受診を受けずに放置していることが分かりました。受診しなかった人に理由を聞くと、約7割(69.3%)が、「症状が気になるほどではない」ことを理由に挙げています。放置されやすい症状は、「目まい」(症状のある人のうち50.8%が放置)、「息切れ」(46.8%が放置)、「息苦しさ」(43.1%が放置)などでした。
【心臓弁膜症の最近の傾向】
■過去10年で2倍に増加、「現代病」ともいえる病気に
心臓弁膜症が近年、しばしば報道されるようになった背景には、過去10年で心臓弁膜症の手術件数が約2倍(1988年は8,788件、2008年は16,747件注2))に急増しているということが要因のひとつとして考えられます。
かつて心臓弁膜症は、リウマチ熱を原因として発病することが多い病気でしたが、最近では、リウマチ熱自体が減少する一方で、動脈硬化や高齢などが新たな主要原因となりつつあります。食事や運動不足などの生活習慣に起因して発症することが多いと言われる動脈硬化と、高齢化社会の進行、この二つを原因に持つ心臓弁膜症は、現代病のひとつとも言えます。
■心臓弁膜症が疑われる自覚症状は、見落とされがち
過去10年で手術件数が2倍に増加した心臓弁膜症ですが、その潜在患者数は現在200~300万人注3)と言われています。診断に至っていない原因としては、初期症状が動悸や息切れ、疲労感など、日常的に生じる感覚とよく似ていることから、見過ごされやすいという点があげられます。
今回の調査結果を受けて、イムス葛飾ハートセンター院長の田鎖 治先生は、「心臓は全身に血液を循環させる非常に重要な臓器ですが、弁膜はその心臓の中にあって、心臓の拍動に合わせて開いたり、閉じたりすることで心臓の中の血流を制御する一方弁の役割を果たしています。心臓弁膜症とは、弁膜が正常に開いたり、閉じたりしなくなることで心臓に負担がかかり、次第に心臓の働きが弱くなり、そのまま治療を受けなければ死に至る恐い病気です。高齢化が進んだ現代では、心臓弁膜症は誰もが罹患する可能性のある病気の一つです。しかし弁膜が機能不全を起こしてから心臓の働きに影響が出てくるようになるまでに比較的時間がかかりますので、なかなか自覚症状としてあらわれてきません。
今回の調査ではアンケートに答えていただいた半数以上の方が目まいや息切れ等の症状を自覚されているのに対し、そのうち半数以上の方が『症状が気になるほどではない』等の理由で医師へ相談することなく、そのままにしているという結果がでました。目まいや息切れ、息苦しさは加齢によるものと軽視されがちですが、この中には弁膜症の初期の症状が隠れている可能性があります。症状が明らかにひどくなってくるようであれば無論ですが、症状が繰り返すような時も、医師に相談することをお勧めします。またご家族同士で、以前と比べて疲れやすくなっていないか、階段や坂道を歩いていて息切れしてないか等、日常生活のなかでのちょっとした気遣いのような家族の絆も大切です。弁膜症は診断も治療方法も確立された現代においては、放置されさえしなければ決して恐い病気ではありません。」と述べています。
また田鎖先生は、「冬場に流行する風邪やインフルエンザは弁膜症をもつ患者さんにとっては大敵です。心臓が弱っているためにちょっとした風邪から肺炎になってしまったり、熱がでたことから心不全になってしまうことも稀ではありません。またこれから続く忘年会や新年会での暴飲暴食や寝不足も症状を一気に悪化させる原因になります。ちょっとした風邪や寝不足で、夜、体を水平に横たえると息苦しくて眠れない、足がむくんで体重が急激に増えた等の症状があるときは医師に相談することを強くお勧めします。」と、注意を呼びかけています。
人工心臓弁ならびに血行動態モニタリング技術の世界的リーダーであるエドワーズライフサイエンスは、今回の調査を実施した結果、医師への相談や治療を受けることなく、症状を放置している心臓弁膜症の潜在患者が、多数存在する可能性を改めて重く受け止め、今後、より一層の心臓弁膜症の啓発活動に努めいく方針です。
エドワーズライフサイエンスについて(www.edwards.com/jp)
エドワーズライフサイエンスは、人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーです。
米国カリフォルニア州アーバインに拠点を置くエドワーズライフサイエンス社は、構造的心疾患分野と、クリティカルケアの分野において、臨床医の声に耳を傾け、ともに革新的な技術を発展させることで、患者さんの健康に貢献することを目指しています。
エドワーズライフサイエンスは現在、世界100カ国以上で弁膜症製品、クリティカルケア製品分野でのリーダー的役割を担っています。
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